漢字の勉強法は全ての学習の基礎
中学生を見ていると、小学校時代の漢字の習得率と習得スピードが学力に影響していることが分かります。
教科書の内容も増えるので、読めない字が多いと何をするにも理解が浅くなります。
また、漢字を正しくスピーディに覚える習慣が無いと、英単語が出てきても、歴史上の人物名が出てきても、数学用語ですら、すぐに覚えることができません。
そういうわけで、小学生の間は漢字を身につけることを通して、学習の基本を身につけてもらうことを、重視しています。
目次
小学校漢字、習得の教材
日常的な練習には段階を踏んだワークで、3巡繰り返すことをオススメします。
過去記事 >>【漢字前倒し】小学生の漢字は1年で3回繰り返すと効果絶大!
寺子屋ではこれと並行して、漢字テストを毎週しています。
そのプリントは、総復習ドリルとしてオススメしている、「隂山メソッドのたったこれだけプリントシリーズ」の漢字ページ。
国語の内容として、高学年で5ページ分の漢字ページがあり、たった5ページで1学年分を網羅しています。
しかも問題文は熟語を使った文章です。
その熟語は教科書レベルよりちょっと上なので、語彙力が無いと全然分からないのですが、間違えている言葉には解説をしてあげると、語彙力UPも狙えます。
これを週に1枚ずつ1巡が1か月のサイクルで回しています。
以前から、隂山先生は漢字の習得には↓の教材をオススメされていました。
陰山メソッド「徹底反復 漢字プリント」小学校1~6年
小学館 本体900円+税
書店で中を確認したのですが、既に持っていた、たったこれだけプリントのシリーズの漢字ページと同じ内容でしたので、こちらは購入していません。
たったこれだけプリントシリーズをお持ちでない場合は、こちらをオススメです!
漢字の直し練習を通して、「習得すること」を学ぶ
寺子屋では漢字の直しルールを決めています。
何故かというと、子どもに「漢字を練習して」「漢字を覚えて」と言っても、その場しのぎであったり、手の運動であったりすることが殆どだからです…。
なので、インプット→アウトプットを繰り返す習得法を、漢字を通して身につけてもらおうとルール化しました。
3回書いて、1回テスト、全4回書くだけの漢字練習で定着をねらいます。
前準備として、漢字プリントは私が採点しており、プリントの裏には間違えた熟語を書き出して、確認テストができるようにしています。
練習1回目。正しい漢字を見ながら、熟語で書く。
子どもは間違った文字だけで書こうとしますが、必ず熟語です。
言葉を知らないから間違えるので、熟語を覚える必要があります。
その際に、熟語を読み下すように指示しています。
例えば、『確証』ならば、「確かな証拠」と文章にします。
練習2回目。見ないで書けるか、試してみる
直前に書いた字がインプットされているのかを、すぐに確認します。
その書いた字が正しいかも、すぐに確認します。
よくあるのが、見ながらで正しく書いていても、試すと不正解。
元の間違った字をを書くパターンが目立ちます…。
練習3回目。もう一度、見ないで書けるか試してみる
ここを省略ようになったら一安心?!
一通り練習が終わったら、最後にテストです。
練習4回目。裏の漢字リストでテスト!
漢字が苦手な子は、この時点でさっぱり書けません。
漢字を見ながら書いて練習しても、インプットすることに届いていないからです。
また、思い込みで答え合わせをするので、間違っていても〇をつける人が多くいます。
答え合わせが正しくないことを指摘することで、正しい答え合わせの練習もします。
漢字が苦手な子は、この裏テストで全部正解するまでの道のりが、非常に長く大変です。
この流れを自分ですることで、『習得する』意識を持って『練習する』ことが身につきます。
(初期の頃はもちろん、見ながら練習する様子から見ています。そうしないと、間違った方の字で練習するから…というくらい、漢字の習得が難しい子も多い環境なんです…)
また、これを授業の最初に行い、授業の最後には更に確認テストが待っています。
1時間ほど後まで覚えていられるように練習する、漢字が苦手な子には、目に見えるゴールを設定してあげましょう。
更に、1か月経つと、また同じプリントが回ってきます。
不正解の数を記録しておくことで、1か月前のお直しがどれほど生きているかが確認できます。
自分で成長や達成感を感じられる要素を入れると、直し練習への取り組み方が違ってくるので、ぜひ長期的に繰り返してみてください♪
インプット&アウトプットの習慣づけ
これらの、インプットとアウトプットを繰り返す習得方法は、中学以降の学習に必要なことです。
問題を解いて間違えたところは、覚えるための練習→覚えたかどうかの確認作業を繰り返すことで、定着していきます。
小学生の間に、漢字練習でこの流れを作っておくと、英単語が出てきても、社会の用語が出てきても、同じ要領で取り組めます。
寺子屋でも「漢字のお直し練習と同じやり方で」の一言で通じるので、大変便利です。
漢字を習得するならば、他にも応用の効く、学習スタイルを確立するやり方で取り組むのがオススメです。
また、小学校時代に漢字が出てきたらさっと習得する習慣があれば、何が出てきてもさっと習得します。
小学校時代のインプットと言えば漢字。
是非、チャレンジしてみてください☆
まとめ
漢字練習は、陰山メソッド「徹底反復 漢字プリント」小学校1~6年で。
間違えた字は熟語で練習しましょう。
3回書いて1回テスト、合計4回だけ書くことで定着を目指します。
インプット&アウトプットの練習は、一生ものの学習法です。
小学生時代は漢字のスピーディ&正確な習得を目指すと、その習慣が中学生以降につながります。
では、また☆
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