図形が苦手を克服したい小学生に効果あり!
計算はできるようになっても、図形問題があまりにも苦手!な小学生はとっても多かった寺子屋。
そもそも定規やコンパス類を、ぶれずに使う器用さが不足…。
3年生くらいで「図形は苦手!」と叫ぶ子が続出したのですが、折り紙遊びを取り入れたところ、予想以上に効果が上がりました!
折り紙では図形だけでなく、文章を読み取る力、説明をたどる論理的な力も育ち、元SEの私としてはプログラミング力に通じるものも感じています。
今では寺子屋の必須科目になっている、折り紙の活用法をご紹介します!
●計算ができるようになった記事
>>100マス計算で幸せになる方法♪計算スピードも自己肯定感もUP!
目次
手先が不器用だと算数で苦労する
お子さんは、定規を正しく使えているでしょうか?
図形を書いたり測ったりする際に、上手く使えず、ストレスを感じることは無いでしょうか?
算数では定規、分度器、コンパスなど、道具を使う必要がありますが、不器用で上手く使えないため、ストレスを感じているお子さんが多いようです。
子どもは、一発で上手くできないと、好きになれません。
できないなら練習!なんてことは、残念ながらありません。
分度器で角度を測っていても、手元がすぐずれてしまうから、何度やっても正解しない。
そんなことを繰り返している内に、図形を見ただけで頭の中にシャッターが下りてしまう。
私の周りでは、あるある風景です。(特に女子~!)
とは言え、アイテムが出てくる度に、アイテムの練習していたらきりがありません。
分度器やコンパスの個別練習をするのではなく、手っ取り早く、手先を器用にしてもらおうと考えました。
折り紙で遊んで器用さチェック!
不器用さが気になったので、ふと出してみた折り紙。
OH!MY!GOD!まっすぐに重ねて折れません。。。
こりゃ分度器で正しく測るのは無理だ…な状況でした。
まずは、きちんと揃えることに注意を向けたいので、ごく簡単な幼稚園児でも折れるレベルの折り紙を3年生にしてもらっていました。
「折り目にアイロンかけてね~」もお約束。
そして、算数が苦手な子ほど、折り紙が折れないという恐ろしい相関関係。
文章題が読めない子は、折り図も読めません。
寺子屋には、以前記事にした『えかきざん』がとっても得意な子がいたのですが、実は折り紙も得意だったのです!
過去記事 >> 算数の文章題が苦手な子にオススメ問題!国語力も伸ばそう!
というわけで、勉強だと悟らせず、「今日は折り紙で遊ぶよ~」と楽しさを演出してスタートです♪
折り図が読めるようにサポート
幼稚園児並みの作品でも、平面の折り図を読み取るのは、最初は非常に大変でした。
ごく簡単な半分に折ることすら、図から読み取れない子もいました。
ただ、これも慣れがあるので、ある程度は一緒に読んであげると、週に一度でも数か月もすれば何とか折れるようになってきます。
折れる子が折れない子を教えたりしつつ、数か月が経つ頃には、だいぶスムーズになりました。
この段階で、本に書かれている図形も、頭の中で立体にイメージすることが、できるようになってきます。
折り図を読んで折る作業は、問題の図を読み取る作業と同じです。
動画付き折り紙サイトを使う
折り紙に抵抗がなくなってきたら宿題にして、お家で折ってもらうようになりました。
そこで活躍するのが、動画付きの折り紙サイト。
『おりがみくらぶ』さんは、動画の公開もしているので、まず平面の折り図で分からないときは、動画で見てOKとしていました。
お子さんに質問されるお母さんも、よくわからないケースもよくあるので、動画付きはお母さんにも優しいです。
季節の折り紙が紹介されているので、毎週折っていくには飽きずにちょうど良い感じ♪
レベル設定もあるので、まだ慣れていない2~3年生くらいまでは★2つ、慣れてきた4年生以上は★3つのものを選んでいます。
もうベテランの5年生に★4つを出してみると、難しいなりに折ってきますが、楽しむレベルでは★3つレベルで良いかなと思います。
折り紙を続けた結果
半年以上折り紙を続けていると、お母さんたちから成長ぶりが聞かれようになりました。
まず、折り図が自分でさっと読めるようになりました!
すぐに頭の中で立体をイメージできるらしく、素早く折っちゃうとか。
もうお母さん達の方が敵いません。
もちろん、指先を使う感覚が育ったので、算数で使う道具もスムーズになっています!
道具を使っても時間が掛からないので、図形の宿題も素早くできるようになりました!
そしてもちろん、図形を見る視点が育ってきたので、図形が苦手という子はいません。
プログラミングに通じる作業
これはSE歴8年の私の考えですが、プログラミング力も育つな~と感じています。
プログラミングって、まずは設計書があります。
設計書を自分で読み、それに対応するコードを1ステップずつ実装していきます。
工作や折り紙と同じなのです。
もちろん、プログラミング力の肝はプログラム設計なので、それを設計する力は別の話ですが、コードを書くための力ももちろん必要です。
自分の思い込みを排除し、設計書通りに作ることは、実はそう簡単なことではありません。
設計書があるのに、読んでいるはずなのに、全然機能が足りないとか、全然結果が違うとか、悲惨な生産物をSE時代はよく見てきました…。(もちろん残業で作り直しですよ!)
子どもの頃から、設計書を読む力を伸ばすのにも、折り紙は良いなぁと密かに思っています。
算数的な折り紙の本
折り紙の説明では、分数も出てくるので、そこも上手く活用したいところです。
実は最初に寺子屋で折り紙を使うようになったのは、分数の概念を伝えるためでした。
この本では、角度や分数を使った説明が入っているので、ただの折り紙の中での算数用語の入れ方を参考にしています。
本当はこちらに進みたいなぁと思っているのですが、他にも課題は山積みなのでなかなか…。
アマゾンのサイトでは、なか見!検索できます。
なか見!はぜひ読んでみてください!
非常~にイイコトが書いてあって、そうそう、私もそれが狙いなのよ!と頷きながら読んでしまいます♪(自分で表現できれば良いのですが…)
女の子向け折り紙の本
幼稚園児の次女は折り紙が大好きで、普段から折り紙で遊んでいます。
折り紙が苦手だった長女は、見事に図形が苦手です。
次女はよく遊んでいるのでこのまま好きで育ってくれれば…と、せっせと折り紙を100均で買って貢いでいます。
が、折り紙のネタって、なかなか探すのがやっかい。
しかも古典的な折り紙の本は、絵も作品も渋いので乙女心をくすぐらない。(何より私が楽しくない)
そんな中、幼稚園児~小学校低学年の女子が好きそうで、お母さんが見ても心ときめくシリーズを見つけました!
いしかわ☆まりこさんの著書は、長女が赤ちゃんの頃にハンドメイド本を見つけてから、そのデザイン性に惚れ込んでいるのですが、折り紙もカワイイ!
これならどんどん作ってお家に飾りたくなります♪
低学年くらいまで楽しめると思うので、算数苦手女子はぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
算数の道具がうまく使えない不器用な子は、折り紙で遊びましょう。
もちろん最初は大人と一緒に、動画付きのサイトなら安心です。
慣れてきたら、ちょっと難しい問題にもチャレンジしてみたいところ。
算数苦手女子は、カワイイ折り紙も楽しいですよ♪
折り紙を遊びだと思ってくれるお子さんも多いので、ドリルやプリントは嫌がるお子さんでも、折り紙なら続きます。
どんな子でも楽しみながら、図形が得意になるのが魅力的。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
●関連記事 こちらは展開図にしぼったお話です。
では、また☆
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