100マス計算で幸せになる方法♪計算スピードも自己肯定感もUP!
新年度を控えて、1年間の総復習をと考えているご家庭も多いと思います。
単元別の内容も大切ですが、学年相応の計算スピードも非常に大切です。
パソコンに例えた場合、単元学習がアプリだとすると、計算スピードはCPU。
どんなに知識を詰め込んでも、処理速度が遅いと非常に効率が悪いですよね…。
計算スピードが上がり、集中して取り組む力を養うのが100マス計算です。
そしてどんなに良いパソコンを用意しても、電源を入れなければ役に立ちません。
勉強で言うところの『やる気スイッチ』も、100マス計算を経験して入れられるようになりました!
田舎の普通の、偏差値的には恐らく全国平均以下(市販の問題集が難しいレベル)、中には発達の凸凹もある子ども達。
そんな子供たちが、スイスイと解けて、集中力がつくだけでなく、毎日の家庭学習まで幸せになった100マス計算の手順をご紹介します。
目次
100マス計算の目的
用意するのはこちらのドリル1冊。
14日分ありますが、何年も使い続けるので、スキャンして使いまわしたり、エクセルで同じ問題を打ってプリントにしていました。
問題は2種類掲載されていても、使うのは1種類で大丈夫です。
このドリルの目的は、大きく2つです。
・計算を暗記レベルに持っていくこと
・集中してアウトプットする練習
だから、ずーっと同じ問題で大丈夫なんです。
計算し続けられるかを確認
初めて100マス計算に取り組む際に、させてはいけないことも多いのでご注意ください。
家庭学習の習慣が無い子ども達の場合、私が目安にしているのは、以下の通りです。
かけ算を習っていない学年はたし算から、かけ算を習っている学年はかけ算からがスムーズです。
まずは1つだけ取り組みましょう。
・1、2年生…たし算10マス
・3、4年生…かけ算20マス
・5、6年生…かけ算30マス
全て計測無しで、手を止めずに計算し続けられるか観察します。
もし、途中でぼーっと休憩するようなことがあれば、集中力がもたないと判断して、少し問題を減らしてください。
計測はしていなくても、3分以上かかるようならば、少し減らして3分程度に収まる量にしましょう。
逆に、1分程度で終わるようなら、問題数を増やして3分程度にしましょう。
慣れてくると集中力も上がるので、4分程度までに延ばしていますが、最初は3分で十分です。
毎日続けること
取り組み始めたら、必ず続けてくださいね。
隂山先生は、『2週間続けると劇的に伸びる』とおっしゃっていて、これは私も実感しています。
でも、寺子屋ではハードルの高いご家庭も多いので、1週間に4日間練習して、1日本番!形式です。
つまり週に5回ですね。
宿題ができない子どもも多いので、当初は1枚だけ解いて、後は丸写しのケースも非常に多く続きました。
もちろん、結果は伸びません(^^;
高学年だと、ひき算の問題なのに、数字の違いを工夫して、たし算で解いて「速くなった!」と喜んでいる子もいました。
おいおい、プリントが速く終わるのがゴールじゃないよ!
自分の引き算レベルが上がってないから意味ないじゃん!と、激しくツッコミましたが…。
低学年の場合は、マス数が少ない分、問題を変えてさぼれないようにしたり、高学年はやった分だけ自分が伸びていることを実感させていく中で、自分で取り組めるようになってきました。
↑あ、自分が伸びることを感じたのは、漢字練習などです。
記録日と練習日を作ろう
ご家庭で取り組む場合も、週に1度を本番!としてイベント化するとモチベーションアップになると思います。
例えば、月曜から木曜が練習日で、金曜が本番。
本番の成果で週末のオヤツが豪華になる!とか、楽しいと思いますよ♪
「お母さんもプリン食べたいから、頑張れー!」なんて☆
練習日の取り組み方
1日3分程度で終わるはずなので、毎日時間を決めるとやり易いです。
朝ごはんや晩ごはんの前など、机の前に座っているタイミングで、お家の方が近くにいるのがベストですね。
キッチンタイマーを用意して、大人が厳かな雰囲気で「スタート!」と声をかけてあげて下さい。
終わったら子どもの「はい!」の声でタイムを読みます。
これで子どもは終わり!
後は大人が答え合わせをして、翌日に備えてあげて下さいね。
終わったプリントはファイリングしておくと、必ず間違えるマスが見つかるのでお宝になります♪
練習日は軽く、大人も負担にならない程度にしておきましょう。
記録日の取り組み方
記録日は必ず、「何問を何分何秒で」と、ミス数を記録してください。
私は間違いは+5秒に設定しており、タイムはそのミス分も追加して記録しています。
5人いるので5列並んでいますが、ご家庭の場合は「たし算、ひき算」で並べても♪
これは引き算の結果で、□で囲った数字は、問題数を減らして40問にしている人のものです。
ミス数を見ると、集中具合なども分かります。
こちらは最短記録だけの記録。
1回の記録で2つずつするのですが、たし算、ひき算、かけ算のどれかを、〇で分かるようにしています。
5人いると、だいたい誰かは記録更新します。
全員更新することもありますよ~♪
寺子屋ではモチベーションアップのために、前回までの最短記録と日付を、プリントに書き込んでいます。
↓これが本番でやるプリントです。
レベルの応じて問題数を減らしています。
金シールは、前回記録を更新した場合に貼っています。
これを見ることで、子どもはタイムを意識して、常に前向きに取り組めます。
ライバルは常に過去の自分です!
終わったらまず、労ってくださいね。
一時期はグラフも作っていました。
こちらも見栄えがするので、喜んでいましたよ~♪
慣れてきたらステップアップ
練習量を2種類に増やして、練習日に2問、記録日も2問で続けていってください。
2か月目くらいで、2種類ずつ練習&記録で大丈夫だと思います。
1年生はたし算→ひき算の順。
2年生はたし算→ひき算→かけ算です。
ひき算まで慣れていたら、九九を2学期に覚えて、冬休みくらいには100マスを解けます。
1月末の時点で、得意な子は1分半を切り、苦手な子も3分台です。
3年生以上は、暗記で何とかなるかけ算で気分よく解いてから、たし算→ひき算に進みます。
大抵の子は、ひき算で非常に苦労します。
学年が上なほど重症で、5年生からスタートした長女は15分以上かかって愕然としました…。
その時は私もやり方をよく分かっていなかったのですが、その後いろいろと試した結果、ひき算も3分程度でできる量から増やしていくとスムーズでした。
わり算は引き算が100マスで2分台になってから、25問ずつで十分です。
こちらも4分以内をめどにして量を調節してください。
100マス計算でこんな成果が上がりました
続けていると、間違って覚えている計算も見つかります。
「13ー8=6」と常に書いている2年生や、かけ算が全体的にあやふやで、「6×8=42」と毎回書く5年生もいました。
間違えると5秒追加されてしまうのと、パーフェクト賞の大きいシールもあるので、何とか間違えないように、自覚して覚え直そうと取り組んでいます。
計算が速くなってくると、学校の宿題で時間の掛かっていた計算部分が速くなるので、宿題時間が短縮されます。
3分間集中することに慣れると、他の教科である漢字ドリルなども短時間で集中して、速いペースで進められるので、全ての宿題時間が短縮されるのです。
そうなってくると、子どもも宿題のハードルが下がり、イヤイヤすることも無くなるし、いつまで経っても終わらないことも無くなります。
寺子屋では、計算が速くなったことよりも、「宿題をさっとするようになった!」というお母さん達の声が大きいです(^^
また、目に見えてスピードが速くなり、子ども達の満足感も非常に高いです!
正しくやれば自分がレベルアップする経験を常に積めるので、勉強に前向きになります。
自己肯定感がどんどん増えて、学習意欲も増えてきています。
今まで、勉強が大っ嫌い!と、理解することを拒否していたような、頭の固くなった高学年女子でも、休みの日のお父さんと算数を勉強しているお子さんが、嬉しいことに何人もいるんです(^^
5年生の終わりに、ここまで前向きに楽しめるようになれたなんて、大きな財産!
学習面での伸びも嬉しいですが、前向きに楽しめる気持ちが増えていくこと、それが本当に素晴らしい効果だと感じています。
是非、ハッピーな学習生活を手に入れて下さいね!
100マス計算には、本当に感謝しかないので、また記事にしたいです。
それでは、また☆
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