中1英語の一般動詞を導入する方法
前回の続き、一般動詞の練習方法の紹介です。
プリントもあるので使ってみてくださいね。(ご意見・ご感想をいただければ、また次回へ取り込んでいきたいと思います)
今年度は英単語の練習を先行させて、単語を覚える作業だけは1か月ほど続けています。
過去記事>>小学生のための先取り中学英語・3~4月にしたこと
特に、簡単な名詞の他、一般動詞の練習も済ませています。
英単語は別のルートで身につける前提で、今回は英文法にしぼって練習しました。
目次
一般動詞の使い方を身につける練習方法
まずはこちらのプリント。
PDFでアップロードしているのですが、うまく表示できるでしょうか?(ドキドキ)
説明は単純です。
以下、ピンク文字は私の説明です。
みんなは宿題を忘れたときに、「こうこうこうで~ああで~こうで~…宿題ができませんでした」と言います。
でも、アメリカ人は違います。
「私は宿題を忘れました!こうこうこうで~ああで~〇〇で」と言うんです。
とりあえずこれで、語順が違うことに気付いてもらいます(笑)
慣れてもらいたいので、新しい言葉は、なるべく使いませんでした。
主語と動詞についての説明
英語では主語と動詞が重要なので、まず日本語の主語と述語について認識を共有します。
「だれが、どこで、何を、どうした」の変な文を作るゲームの「だれが」と「どうした」が主語と述語です。(授業でも変な文を作るゲームをやったことがあります)
これが英語では、主語と動詞になります。
正確ではないのですが、とりあえずはこれでOK!
プリントに合わせて、「私は見ます、テレビを」と読み上げます。
その時、いかにも外国人風のアクセントで、「ワタシ、ワ~、ミマス、テレビヲ~」とやると、子ども達も大うけでノリノリに作業できます(笑)
プリントの日本語を埋めてもらう
この時点で、子ども達はプリントをやりたくなってきているので、日本語のところを埋めるように指示します。
ざーっと勢いよく埋めていくと…。
7番からは、動詞に目的語が入ります。
最初は何も説明しません。
子ども達は考えて、「あなたは、買います、店で、野菜を」と並べ替えます。
で、そこで説明。(何故か関西弁のまま…)
「あなたは買います」って言われたら、「何を?」って聞きたくなるやろ?
だから、先に「野菜を」やねん。
ツッコミ入れたい方が、先やでー!
これで子ども達は納得です。
下手に「目的語」とか言葉を使っても、覚えられないし、分からないので、まずはできること最優先!
ちょっと考えてもらって、迷ったり失敗して、そこで成功するコツを話すと、記憶に残りやすいです。
プリントの英語を埋めてもらう
日本語が完成したら、単語リストを見つつ、英単語を埋めてもらいます。
その際に、文の先頭は大文字というルールと、ピリオド忘れを指摘します。
特に『I』は気にしなくて良い分、油断して『you』も小文字になりがちです。
ピリオドも最初はついているのに、途中から忘れがちです。
全部埋められたら、「すごいやん!もう英文が書けたやん!」と拍手!
このプリントの目的
英語が苦手な子は、日本語の整理ができません。
まず、日本語を整理する手順を覚えてもらいます。
英語が苦手な子は、単語を覚えません。
英単語さえ覚えてしまえば英文が書けることを体験し、英単語を覚える必要性に気付いてもらいます。
この2つは別々に習得しつつ、組み合わせることで、英語学習が完成していくことを刷り込みたいと思います。
教室では、英単語を家庭学習で日々覚えてもらい、英文法を月に一度の授業で身につける、というパターンを作っています。
今回は、ルール通りに日本語の順番を入れ替える作業と、英単語を覚える作業で、できるようになる!を体感してもらいました(*^^*)
意味順英作文が分かる市販のもの
この日本語を並べ替えるプリントは、私が4年くらい前に必要性を感じて作ったのですが、同じような内容を詳しく書かれている本を見つけました。
とても良かったので、読んだ後は授業でも参考にしています。
また、こういうトレーニングのための問題集も探したのですが、↓これくらいしか見つかりませんでした。
何か他に同じようなタイプの問題集をご存知の方は、ぜひ教えていただきたいです!
※2018年5月24日追記
コメント欄からいくつかご紹介いただきました!
日記シートの日本語を頼りに、英単語を選んでノートへ書き写す英語日記。
毎日繰り返すことで、文の形に慣れていけそうな内容です。
こちらは並べ替え問題。
そうそうこんなスタイルが欲しかった!と思ったので、さっそくポチリました(^^
また使ってみたらレビューしたいと思います。
語順学習の救世主になってくれるかな?!
まとめ
英文法は一般動詞からスタートします。
英単語と、英文法の練習を分けましょう。
まず、簡単な名詞や、一般動詞の英単語を練習しておきます。
次に、日本語を英語の並び順に、並べ替える練習をします。
並べ替えたら、英単語を当てはめていきます。
はい、英作文のできあがり♪
それでは、ハッピーなおうち学習を☆彡
この記事が少しでもお役に立てたら、応援お願いします(^^
はじめまして。いつも更新を楽しみに拝見しています。
残念ながら、中学生向けの意味順の問題集は他には無いと思います。
問題集ではないのですが、一般動詞の導入と語順の感覚を養うのには「えいごで日記」(能島 久美江)もおすすめです。
日本語とは語順が違う英文が、本のチャートに沿っていくだけで特に意識しなくても作れます。
それを英語日記としてノートに書きます。
日記形式で毎日ノートに書いていけば、日付や月の名前も覚えられます。
一般動詞を使った英文はパート3で扱っています。(ネットで試し読みが出来ます)
身近な単語に絞ってあるので、アルファベットが書ければ低学年から使えます。
マイナスポイントはフルカラー大判サイズなので少しお値段が高め(1,620円)なのと、
単語の数が少ないので飽きるのが早い、
イラストが可愛いので、高学年だと嫌がる子もいるかもしれないことです。
中学生向けにはくもんの「語順がひらめく!英語並べかえ問題」シリーズもおすすめです。各学年用があります。
意味順ではないですが、語順学習に特化した貴重な問題集です。
基本、書いてある単語を並べ替えるだけなので学習のハードルが低いです。
(三単現のsをつける、一語補うなどは一部あります)
単語を覚えていなくても使えるので、語順に集中して学習できます。
並べ替える単語は赤字で書いてあるので、慣れてきたら赤シートで単語を隠して、一から英文を作る練習も出来ます。
(完全には消えませんが、かなり見にくくなります)
薄いので、達成感も得やすいです。
サポートがあれば小学校高学年から使えると思います。
うちでも子どもが5年生から使いました。
長々と失礼しました。
コメント有難うございます。
世間はどちらかと言うと、英語というと英会話が盛んだと感じているので、語順を意識される方がいらっしゃって感激です(^^
「えいごで日記」は確か見たことがあると思います。
お値段が気軽にお試しには向かないのと、全員が続けるのは難しそうだったので購入には至りませんでした。
『日記』って言われただけで、心理的ハードルが上がりそうな子も多いので、宿題にしてしまうと「できなかった」が増えそうです(^^;
でも、改めてシリーズを見てみますと、緑の表紙の『文法』が、寺子屋の中学生にぴったり合いそう!
語順から少し離れてしまいますが、時制の整理がうまくまとまっていて、使ってみたいな~と思いました。
1冊試しに購入してみようかと思います♪
「語順がひらめく!英語並べかえ問題」は知りませんでした!
これはちょうど6年生に良さそう。
中も見てみたいので、早速購入してみようと思います!
5年生から使用されていたということは、ご自宅で先取りをされていたのでしょうか?
またオススメの教材などあれば、教えていただけたら嬉しいです♪
教えていただいた教材は、せっかくなので記事に追記させていただきますね☆