筆算のコツをチェック~中学生スタイルに向けて
6年生の計算を見ていて、弱点に気付いたのでシェアします(^^
中学生まで残り半年ですが、このクセを持ったまま中学生になったら危険ですよ~と注意する場面がありました。
過去記事にある小数プリント中で、見つかった弱点です。
>>小数が苦手に効果あり!小学生たちが自分で理解して克服できたドリル
お子さんも当てはまらないか、チェックしてみてくださいね。
筆算に定規を使っていませんか?
学校では、筆算を最初に習うとき、定規を使うように指導されます。
この重要性は非常にわかります。
3年生くらいだと、まっすぐの線を引けません(^^;
線がぐちゃぐちゃになると、できるはずの計算もおかしくなるので、最初は定規は必要です。
ところが、これを6年生でもキッチリ守る真面目女子たち。
「筆算が速くならへん…」と言うのですが、うん、そうだね、定規を使ってたら時間かかるよね(^^;
一番驚いたのが、「定規を忘れたので線を引きませんでした」と、線の全くない割り算の筆算を持ってきた女子(;´・ω・)
…向かっていく先を見失っているようなので、「初心者は定規がいるけど、みんなはベテランさんだから定規無しで練習しよう」と声をかけました。
特に、「中学生は筆算に定規を使いません!」と伝えると、衝撃だったようです。
「もう定規は使わないように」なんて指導は入らないもんね…。
小学校の先生は、中学生の学習内容をご存知ないことが多いので、勉強のやり方の違いに対するフォローが必要だと感じます。
ちなみに、男子はその辺は適当なので、指示が無くてもフリーハンドに、いつの間にかなっています…。ソレモドウカトw
分数の線も定規を使ってる?!
筆算の流れで、「分数の線も、定規無しで練習してよ~」と言うと、真面目女子さんが言いました。
「でも、学校の先生が使うようにって!」
はい、それももちろん、最初の指導です(^^;
「6年生の今は引けるよね?」と言うと、はっと気づいて「ほんまや…」と呆然。
真面目女子さんほど、今の算数のノートをチェックして、フリーハンドである程度かけるように、練習をスタートさせても良いと思います。
中学では分数に定規を使っていたら、方程式解くのも大変ですし、まっすぐな線をフリーハンドで書くのは、図形問題でも使うし、中学生に必要な能力です。
筆算で補助の数字は不要
100マス計算がダントツに速くて、計算力はトップレベルの子が、かけ算の筆算で間違え続けることがありました。
原因と思われたのが、くりあがりの数字など、補助の数字をたくさん書いていること。
かけ算の際に、となりに1上げて…と書いていて、最後の足し算のときも、となりに1上げて…と、やたら補助の数字ばかり。
見ていても、どちらのくり上がりか分からないので、「もうやめたら?」と提案してみました。
計算力があるのはわかっているので、「書かなくても頭でできるでしょ?」と。
まずは宿題で練習してみて、次の週に再テストをしてみると、バッチリ!
本人に聞くと「めっちゃ楽になった!」そうです(^^
この子も真面目に定規を使うタイプだったので、補助の数字を書かないといけないと思い込んでた様子。
ない方がスッキリして、全く間違えなくなりました。
中学生になると、テスト問題の空きスペースの小さいところに、小さく筆算を書くことになります。
補助の数だらけだと、絶対に読めないので、そろそろ無しで練習しましょう。
陰山先生も補助の数字無しを推奨されていますが、100マス計算が高度にできれば、無い方がスムーズだと思います(^^
わり算の筆算でかけ算の筆算をメモ?!
お次は、100マス計算もちょっと遅め、割り算の苦手な子チームのケースです。
わり算の筆算を習う頃は、学習の習得の差が非常に出ていると感じています。
この時点で、「授業でやったことを身につける」発想を持ってない子も、非常に増えてきます。
そのため、5年生の時点でちょっと桁の多い、割り算の筆算ができない子がかなりいました(^^;
6年生になって何とか手順も理解して、できてるな…と思っていたのですが…。
改めて見ていたら、わり算の筆算の横に、かけ算の筆算がたくさん書かれています。
わり算の商を立てるのに、かけ算をして、確認しているのですΣ(゚Д゚)
タイムを計測しているので気付いたのですが、やたらと時間のかかる子は、それぞれかけ算の筆算がたくさん書かれていました…。
かけ算は確かに必要ですが、それを割り算の筆算の中で書けば良いんだよー!
だって、出てくる数字は一緒じゃない~!
2回も計算しないでー!
と、伝えたら、「ホンマや!」顔。
そりゃあ時間がかかるはずです…。
もしかしたら、学校でも先生によっては、こういう指導もされているのかも知れませんが、6年生では不要です。
中学でも割り算の筆算なんてたくさん出てくるのに、こんなやり方じゃ絶対に時間が足りません。
ちょっと衝撃的なケースですが、わり算の筆算が遅い方は、もしかしたら…と思ってチェックしてみてください(^^;
これで足し算、ひき算の筆算の再確認もしています。
かけ算とわり算はこちらで確認中。
私の教室に来た当初の5年生の初めは、このドリルのわり算の筆算ができない子たちばかりでした(^^;
まとめ
小学校での筆算や分数の最初の指導は、計算のしやすさを前提に定規を使いますが、高学年では徐々に卒業しましょう。
中学生になると、狭いスペースで速く書く必要があるので、フリーハンドできれいな線が引ける必要があります。
今はすぐにできなくても、残り半年で慣れていきましょう。
筆算の補助の数字も、ぼちぼち卒業です。
中学生は狭いスペースに筆算を書きます。
補助の数字が無くても暗算でさっとできるよう、練習し始めましょう。
わり算の筆算が遅い人は、商を立てるときにかけ算の筆算を書いていませんか?
わり算の筆算の手順の再確認が必要です。
頑張っているのに、結果につながらないのは悲しいパターン。
6年生は残り半年の小学校生活で、徐々に中学生バージョンの計算のやり方に、シフトチェンジしていけると楽ですよ~(^^
それではハッピーなおうち学習を☆彡
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