国語の成績アップ?!天声人語を要約する方法(初級編)
ここ何年か天声人語ブームが来ているようですが、寺子屋では何年も前から取り入れています。
天声人語を写したりまとめたりするだけで、本当に国語力がアップするの?
効果的な取り組み方は?
などなど、4年ほどの試行錯誤を書いてみたいと思います(^^
天声人語要約で効果が出るの?
結論から言うと、「真面目に取り組めば」必ず成果が出ています。
これはどんな勉強でも共通ですが、プリントを埋めるだけでやり過ごそうとする人は、当たり前ですが成果は出ません。
どんなに頑張っていても、だらだらと時間がかかっていると成果は出ません。
なので、ここでは、「ルールを守って取り組めば」を前提に話を進めますね。
寺子屋の代表的4つの成果
他にもたくさんあるのですが、印象に残っている4人のケースです。
国語が得意な子も更に、効果が上がっています♪
ケース1
今までで一番成果が出たのは、数学やその他教科はトップレベルなのに国語の読解が壊滅的で、平均点取れるかどうかというレベルの中1男子。
読解があまりにも悲惨なために、全体順位が伸び悩んでいました。
天声人語まとめの課題も、どんなに時間をかけても白紙。
ここまで書けない子は初めてだったので、私も驚きました。
その彼がアドバイス通りに埋める練習を重ねると、半年後には模範解答のようなまとめもできるようになりました!
国語も波があるものの、上位層に食い込んできて、1ケタも出ました(^^v
この子は、文章を書く手順が分からなかっただけなので、同じパターンで練習を重ねるのが良かったようです。
ケース2
幼い時から本が苦手、読むのも書くのも嫌いな6年生女子。
天声人語を読み始めても、意味不明のちんぷんかんぷん。
見かねたお母さんが、まとめる前に書き写しをさせてみたところ、作文力がアップ!
卒業前の文集の作文では、優秀作品として発表されたとお母さんが感激していました。
本人曰く、「写しよったら、書き方が分かってきた」とのこと。
ケース3
読書大好き6年生女子。
でも説明文や論説文には慣れていません。
天声人語を読み始めてから、初見の国語の説明文の読解がことごとくパーフェクト。
本人曰く「天声人語に比べたら簡単やもん」だそうです。
結果4
文字通りにしか読めなくて、比喩や皮肉など文章の裏の言葉が読み取れなかった、「空気を読まない」中1女子。
天声人語では、比喩や皮肉の部分の指摘を重ね、「これは皮肉だから逆の意味が隠されている」を読み取る練習を積んだところ…国語の読解がスムーズに!
読解が苦手な子って、比喩を比喩だと気づいてないのか!と、私も目からうろこなケースでした(^^;
寺子屋の天声人語15分ルール
基本的に『集中力が続かない』『読めない』子ども達なので、ルールを作って、ルール通りに作業をしてもらいます。
寺子屋で使っているプリントもありますので、良かったら見てみてくださいね。
★プリントダウンロードはこちら→ 天声人語_まとめ
まず大切なのが、15分ルール。
時間をかけてもできないものは、できません(笑)
①読む
②6つのまとまりを、4つのまとまりに分ける(2分)
③まとまり1つを3分でまとめる(3分×4つ=12分)
④タイトルをつける(1分)
読むのは個人差があるので、時間に含んでいません。
タイトルは元々あるのですが、本当に理解しているのか見るために、わざと隠して問題にしています。
3分のまとめですが、もし3分経っても仕上がっていない場合は、途中のまま次のまとまりへ進みます。
同じところにこだわって時間延長しても、効果はありません。
「思いついたのに書けなかった」ままで終わって、次の時は書ききれるように頑張ってもらいましょう。
※時間延長しない理由
時間を取って書く作業を入れなくても、思いついただけで練習になっています。
中途半端に延長することは、次回以降も時間延長込みで取り組んでしまうので、避けた方が無難です。
取り組み中の声掛け
週に1度ずつ、私がキッチンタイマー計測をしながら、よーいドンで取り組みました。
そこそこ読める子は少しずつ手が動くのですが、全く手が動かない子もいます。
そういう子には、二文ずつ指さして「こっちとこっと、どっちが必要?」と聞きます。
省略できる文を見つけて、消していく作業です。
消していく作業なら、ハードルが下がるので、本文を線で消していって、残った文を書くようにさせました。
また、「例」は消すようにと伝えています。
例があるということは、総論があるはずなので、具体例は不要です。
大抵、この「例」が長いので、ここを消すとだいぶスッキリします。
だいたい、これを数か月続けたら、どんなに手が動かない子でも、そこそこ書けるようになってきました。
とは言え、まだこれは初級編。
書けない子が書けるようになっただけです。
国語の読解につながるのは、ここからなので、また続編をお待ちください。
まとめ
天声人語の要約は、国語力アップに効果がありました!
取り組み時間15分。
苦手な子が、時間をかけてもできるようにならないので、短時間勝負です。
いきなり書けない場合は、本文を線で消していく作業からスタートしましょう。
2文ずつ比べて方式だと、どんな子でも選ぶことができますよ。
続きの中級編?上級編?はまた次回に♪
それでは、ハッピーなおうち学習を☆彡
この記事が少しでもお役に立てたら、応援お願いします(^^
最新のコメント