漢字苦手な小学生が熟語を覚えるコツ
漢字習得でネックになるのが、語彙力不足。
習った漢字でも、言葉を知らないと書けません。
読書量が少ない小学生は、学校のドリルで習った言葉でしか、漢字が使えないような様子で、市販の漢字プリントが悲惨なことになるのが課題でした(*_*)
今年の3年生は漢字が苦手な方が多かったのですが、手順を変えたところ、すぐに書けることが増えました。
あれ?この言葉覚えちゃったの?!と驚いた、漢字苦手な3年生たちの取り組み方をご紹介します。
読めない字は書けない
陰山先生の提唱される「漢字を1年分先取り」の効果を実感しているので、昨年くらいからよくツイートされていた、「まず読めるようにする」を、今年は実践してみました。
読みと書きを同時に行うのではなく、まず読みの練習をしてから、書く練習に入ります。
ちょうど今、6年生に英語の授業をしていますが、そちらもフォニックスで読みを先に練習していることに、これを書いていて気づきました(^^;
新しい漢字を読む練習のやり方
寺子屋で愛用しているのは、6年生の総復習にも使っている『たったこれだけプリント』シリーズです。
このシリーズの漢字ページは、その学年で習う漢字を全て使った文が書かれています。
同一の文で、読みを確認するページ、書きを確認するページがあるので、使い分けます。
↑が読みページ。
まず音読します。
知らないだろうと思われる熟語は、音読の際に、漢字の意味と一緒に説明します。
音読をしていると、字を見ずに耳で聞いて口で真似する子もいます。
それだと意味が無いので、「知ってる字は『知っとる!』と思いながら読んでね。もう書ける字は何個くらいあるかな~」と声をかけると、みんな「知っとる!」と思いたくて、一生懸命に漢字を見ながら読んでくれました(^^
本当は知らない字をじっくり見て欲しいのですが、子どもは「できる!」を探す声かけの方が、やる気が出ます♪
↑が書きページ。
音読後に、書けるかどうか試していきます。
これらは、全学年の漢字だけまとめた問題集でも掲載されていますが、私は「たったこれだけプリント」シリーズの該当学年を使っています。
3年生以下や、漢字が苦手な方は、1ページ分だと負担なので、上下を半分に分けて、半分ずつで対応するとやりやすいでしょう。
新しい漢字を書く練習のタイミング
初回は必ず、「すぐ」書くテストに入ります。
まだ頭に残っている内に、すらすら書いてもらいます。
「これは本当の定着じゃないでしょ?」と思われるかも知れませんが、発想が逆で、「書く」動作で定着へつなげます。
インプットしたことをすぐにアウトプットする、そのアウトプットが定着への一歩です。
一度でも、頭の引き出しから出した経験が、頭の引き出しに戻すことにつながります。
また、子どもはたくさん埋められると、「できた!」の気持ちを増えて嬉しいですしね(^^
できたことって、忘れにくい様子で、ここで書けた人は、その後もほとんど忘れません。
漢字が苦手でも難しい熟語も覚えられた
この手順でやり始めると、歴代の6年生がなかなか書けなかった熟語が、すらすら覚えられました。
例えば3年生出てくる「丁重」という言葉。
このプリントを4年生以上がやった場合、多くのお子さんたちが何度やっても書けませんでした。
6年生の総仕上げで取り組んだ際も、3年生の字で最後まで残りました。
ところが、今年の3年生では、漢字が苦手な子も1回で書けるようになっています。
原因を考えていたのですが、該当学年が終わった後に知っても、なかなか言葉と字を結び付けられない様子です。
新しく習う際に、同時に熟語として知ることができれば、つながりを持って覚えやすいように見えました。
音読の際に、私からも熟語の意味はお話しているので、イメージが作りやすかったんだと思います。
漢字も、最初が肝心ってことでしょうか…(^^;
熟語対応の新しい漢字ドリルが出ました!
漢字を最初に覚えるときに、できるだけ熟語も紹介したい!と思っていたところ、新しく陰山先生が出された漢字ドリルが、熟語練習ページがたっぷりありました。
意味が書いてあるのも嬉しいです。
が、漢字の苦手な子って、自分でこういうところまで読まないので、読ませるための工夫が必要…(^^;
漢字の問題文は、「たったこれだけプリント」と同じなのも嬉しいです。
2018年9月に発売されたばかりなので、今月から使っていく予定です。
また使用感などはレビューしたいと思います(^^
まとめ
漢字練習は、まずは読みから。
音読をしっかりして、言葉になじみましょう。
その時には、熟語もセットで!
言葉を見て、読んで覚えたら、すぐに書けるかテスト!
すぐ書くことで、定着率が上がるし、自己肯定感も上がります(^^
陰山メソッドの新しいドリルは、他では見られないほどの熟語対応!
これから使うのが楽しみです。
それではハッピーなおうち学習を☆彡
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