【中学準備】数学の落とし穴は分数
中学校の教科で一番大変と言えば…数学!
この科目が苦手なだけで、人生の進路が狭まるのは、今も昔も変わりません。
中学生の最初に何とか数学を軌道に乗せたい!と思っているご家庭も多いはず。
じゃあ、6年生の今、何をすれば良いでしょう?
中学生が最初に取り組むのは正負の計算です。
比較的理解しやすいので、それじゃあ予習しとくか…となりがちなのですが、ノンノンノン!!!!
6年生が一人で予習できるレベルなら、学校の授業で取り組んだってすぐできるはずです。
すぐできることに貴重な時間を使うのはもったいない。
6年生の今しかできないことに時間は使うべし!
中学生に絶対必要で、でも中学生になったら練習しないこと…。
正解は分数!
私が寺子屋の中学生を見ていて、中1一学期の数学での山場は分数だと感じました。
また、長女が6年生のとき、中学校のオープンスクールで中学の先生から「6年生の君たちにお願いがあります。中学入学までに分数だけはしっかり勉強してきてください」と言われたことを踏まえて、6年生の3学期は分数に力を入れています。
まずは分数のみ、狙いを定めて攻めていきます!
中1数学は分数の計算で差がつく
正負の計算は、整数なら簡単にできるのです。
そこに、小数と分数が入ってきます。
小学校では、小数は小数の単元、分数は分数の単元で習うので、意外と小数と分数を比べる経験が不足しています。
ここで、あれ?とつまづき始めると、後々かなり苦労するので、克服しておきましょう。
寺子屋教室のお子さん達を見ていると、分数が苦手な子は、約分できずに不正解になることを繰り返します。
通分にも非常に時間がかかります。
と言うか、2つの数字を見ても、最小公倍数や最大公約数が見えてこないのです。
中1でこのレベルだと、「問題に分数が出てきたら捨て!」という反応を示してしまうので、6年生の内が勝負です。
中1数学は時間勝負
また、学校ワークの課題の数や、試験などの問題数が、小学生時代と比べて圧倒的に増えるので、非常に時間がかかります。
分数が解ける、というレベルでは、問題が解ききれません。
分数を素早く解ける、という状態にしておかないと、「分かってたけど、時間が無かった」を受験まで引っ張ります。
もし、お子さんが「分数はわかる」と言っていたとしても、1問解くのにどれくらいの時間が掛かっているか、気にしてみてください。
我が家の長女も解けはするものの、ものすごく時間が掛かっていました。
理論的には分かっているのに、作業として慣れていない様子です。
分数の攻略方法
そんな長女ですが、あるドリルを1冊終わらせる頃には、何とかスムーズにできるようになりました。
寺子屋の同学年のみんなも、普段から計算ができる子でさえ、分数は明らかに練習不足でした。
そもそも分数の意味の理解が、怪しい子もいたくらいです。
全員で取り組んだのは、隂山英男先生の徹底反復ドリル!
単元でまとめられており、低学年の内容から進んでいくので、様子を見ながら進めていき、更に3回同じプリントがあるので、3巡させるとそこそこのレベルに仕上がります。
この3巡は子どもにも分かり易くて、前回と比べて成長を感じられるので、寺子屋の愛用教材です。
目安の目標タイムもあるので、そこを目指すと良いでしょう。
ただし、この目標タイムはテキトーだなと思われるところもあるので、よほど遅くない限り、目標タイムに達してなくても大丈夫です。
(以前、隂山先生にお会いした際に質問してみたのですが、「ま、だいたいで!」ってなノリでした・笑)
通分の仕方が、教科書とは違う独特なやり方なので、お家の方も戸惑うかも知れません。
私も最初は驚き、子ども達も理解でき無さそうで、「学校のやり方でやって良い?」と声が上がっていたのですが、ドリルの通りやってください。
子どもの言う「学校のやり方」に任せていても、結局改善はしません。
「ちょっと違うけど、このアイディアを試してみて」「秘密の解き方だって」など、新しいやり方を必ずやるよう提案してください。
私の経験では、学校のやり方にこだわる子は、結局できるようになりません。
ドリルのやり方を経験していくことで、分数という数の扱い方が分かるようになり、後は自然と学校のやり方に戻ったり、そのままのやり方を採用したりと、なります。
ドリルのやり方を一通りやってみると、分数が苦手だった子ほど「これやり易い!」と笑顔になるので、是非、お家の方も一緒に理解してみてくださいね!
だいたいこれを、1か月半くらいで何とか終わらせ、後は、『小数』、『文章題』、『概数』など、それぞれの苦手単元に進みました。
『単位』もありますが、中学生で使わない内容なのと、これをやり始めると泥沼になることが見えていたので、敢えて避けました。
あくまでも、中1数学ですぐに必要になることだけ、チョイスです。
まとめ
中1数学の最初の山場は分数。
スピードも必要なので、タイムも意識してみてください。
ちょっと不安だなと思った場合は、徹底反復ドリルで攻略!
そして中学生になった長女たちの学年は、みんな口を揃えて「分数ドリルやっていて良かった♡」と言っています。
まだ今からでも十分間に合うので、是非、お試しください。
では、また☆
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