漢字が苦手を克服する隂山メソッドの新しいドリル
怒涛の10月が過ぎてご無沙汰してしまいました(^^;
幼稚園役員で11月のバザーに向けて忙しくしていたところ、顔面神経麻痺発症。
突然、目や口の制御ができなくなって、口からお茶がこぼれるし、脳梗塞を疑って救急車まで乗ってしまったのですが、顔だけの症状で済みました。
1か月半ほどたった現在も、まだ完全には復活していません。
原因はストレス?と言われたものの、役員って本当に向いてないことを実感。
小学校PTA役員やった翌年は卵巣嚢腫で手術だし、幼稚園役員で顔面神経麻痺、来年度は中学校役員も決まっていて、次はどこが病気になるのやら(*_*)
さて、前回は熟語を覚えるための、漢字ドリルを紹介しました。
寺子屋では4学年で愛用中なので、その経過報告をしたいと思います。
目次
陰山先生渾身の漢字ドリルを使ってみた
陰山先生が昨年度からTwitterでもずっと語っていて、春の発売が秋に延期されてしまうくらい熱の入った漢字ドリル。
寺子屋でも発売と同時に購入しました。
ちょうど、該当学年の漢字ドリルを1冊終わらせて、1年分の漢字練習は終わった状態ですからのスタートです。
その段階でこのドリルを使って、漢字テストをしてみたところ…。
おお!定着率UP!という結果です(^^
6年生は漢字が苦手な子も多いメンバー。
昨年度は漢字プリントの半分も埋められない子が多かったのですが、今回はかなり正答率が上がりました。
ただ、単純に学年が進み、隂山メソッドも3年目、子ども達も漢字学習が得意になったという面もあるので、漢字ドリルだけの効果ではないと思います。
漢字が苦手な子の救世主?!の漢字ドリルの気になる構成
1学年の漢字を「ユニット」という単位で分け、10ユニット分用意されています。
音読、漢字の練習、例文なぞり→例文テスト、熟語練習→熟語テスト×4、が1ユニットになっていて、10ユニット分終えると、学年該当漢字の練習がかなりできる構成です。
…つまらないツッコミですが、この『ユニット』がオシャレに英語表記されているので、子どもが読めません(^^;
私が「2ユニットが~」と言っても、キョトンとしていて、「2と書いているところ」と言わないと通じないので、「なんで英語なんや~!」とツッコミまくりです。
では、気を取り直して、中身を順にみていきます。
音読ページで声を出そう
新しく出る漢字の問題文が、漢字入りの音読用になっています。
これの効果は、2年生、3年生ですごくありました!
音読しながら「この字が問題になるよ」と言うと、皆さん、一生懸命に見て覚えます(^^
そしてこれくらいの量が適量!
これより多く取り組んだ時期があったのですが、集中できるのがこれくらいの量でした。
ただ、リクエストするなら、この音読ページが前にまとめられているので、宿題として子どもに出すと忘れてしまいます。
3ユニット目を家庭学習して欲しいのに、このページだけ前から探すので、子どもはそこまで自分でできません。
書き取りページの前に入れて、ユニットの単位でまとまっていると、子どもだけでも取り組みやすいと思いました。
漢字の練習では筆順注意
次にオーソドックスな漢字練習。
なぞりマスが1つに、練習マスが2つで、最小限の練習にこだわった作りです。
寺子屋では1冊目の漢字練習が終わっているので、なぞりだけ指定して、後の2マスは自由にしています。
漢字が苦手な人は、筆順がかなりでたらめです。
漢字が壊滅的な2年生に、筆順を守るように指導していくと、かなり書けるようになってきました。
筆順には効率よく漢字を覚えるコツが含まれているので、小学生には是非意識して欲しいと思っています。
後の2マスの練習は「自信のある字は練習不要、まだ怪しい字は自分で練習を増やそう」と指定しています。
まだ意識が幼い人は「1回でラッキー」程度で終わっていますが、そこそこ意識が育ってきた人は、1文字ずつ「これは書けるかな?」と考える判断が入るので、私はそこを大切にしています。
勉強って「できない」→「できる」にする作業で、「できない」を見つける力が必要です。
ここでは、見つける練習をしてもらっています。
新出漢字を使った例文なぞり→テスト
写真はテストのページですが、この前になぞりのページがあります。
なぞってから、すぐテスト!がこのドリルの醍醐味!
なぞったばかりなのに、あれ?書けない?!ってことも多々発生します(^^;
寺子屋では、この確認テストまでを授業中にするシステムに組み込んでいます。
どれだけ自分テストがへたっぴだったのか、私がツッコミを入れるためですw
このページで不正解が出ると「あんぽんたんカウント1!」とか、カウントして笑い飛ばしてます。
更に、「さっき練習した漢字が、どんだけ覚えられたか確認するんって、楽しいやろ?」とゲーム感覚で楽しい雰囲気を演出も(^_-)-☆
こうやって声をかけると、テストって聞いて「うへ~~~」な顔をしている女子たちも、勢いで「楽しい!」って言い始めちゃうんです(笑)
ここでは、「勉強の定着を、自分で確認するテストは楽しい」と刷り込みをせっせとしています。
お家で取り組まれるときも、できればこのページは大人が確認するくらいが、次の作業につながるように思います。
熟語練習がこのドリルならでは!
語彙力~~~は、どの学年も課題です。
学校の漢字ドリルで出てきた言葉でしか、漢字が使えない問題が、最近特に増えてきている気がします。
熟語を練習する必要性を感じてたところに、熟語ばかりの練習ページ!
前のページで練習した漢字を使った熟語がこれでもか!と。
そして意味まで書いてあるのが、本当に嬉しいです。
…まぁ、小学生に「意味も読む」とルール化していても、全然読んでないだろうな~という気配は濃厚ですが…。
熟語ページは、なぞりが2回、練習が1回です。
6年生には練習回数を自由としており、4年生は敢えて1回のみ、3年生2年生は3回きっちり書くルールにしました。
4年生、ちょっとスピード重視になってしまって、問題ページで間違えているのに丸をつけることが多く、それならば敢えて減らして、「失敗できないぞ」を演出しています(^^;
熟語のテストページで自己採点
なぞったらすぐテスト!を4年生以上に指定しています。
2年生、3年生はなぞった後に、集中力がもたない様子なので、次の日に分けています。
ここでは自己採点の練習も、目的としています。
中学生になったときに、自分で「できたかどうか」判断する能力は必要です。
また、「答え合わせをすぐにする」習慣も必要です。
そこへつながるように、答え合わせが正しくできているかチェック!を、私はしています。
子ども達の採点が終わったドリルの採点が正しいか、確認します。
漢字が間違っていても、ちゃんと気付いて直せていたらOKです。
どうしても勢いでやっちゃいがちな子ども達、4年生くらいでは全く違う字を書いていても、平気で丸をしています。
全然答え合わせしてへんやろ!です(笑)
でもそれを練習しているわけで、「答え合わせ間違いを減らす練習」だと思っていただいたら良いでしょう。
これらは、採点ミスをチェックしたものです(^^;
人によっては山盛り!
漢検対応について
表紙には該当学年の漢検受験級が記載されていて、漢検に対応しているかのように書かれています。
残念ながら、これは出題漢字の範囲のみのようで、漢検の試験に対応しているわけではありません。
例えば、5年生に相当する漢検6級内容では、画数や熟語の音訓の読み方など問われます。
このドリルでは、漢字の練習ページで画数や読み方の練習はできますが、漢検の問題形式では用意されていません。
お子さんが受検するにあたり、点数を落としやすいのは、対義語・類義語、画数、湯桶読み、重箱読みの問題だと思います。
(寺子屋のお子さんも漢検ドリルをやっていますが、普通の読み書きはできるものの、こういう問題でガクンと正答率が落ちます)
もし、漢検受験を考えられているならば、こちらで学習した後に、協会の出している教材を使うのが一番近道だと思います。
↑6年生なら5級相当。
中学生では、国語の教科書の中で、音訓や対義語・類義語、四字熟語など、「言葉について」というような単元で出てきます。
その時に初めて触れるようだと、ちょっとしんどいです。
小学生の内に、できればそういう問題にも目を向けていきましょう。
だけど、漢字が得意な6年生ならば、一気に中学生レベルに進むのもオススメしています。
↓4級は中学1年~2年レベル。
今からやれば、春の検定に間に合います。
うちの子は中1の1学期からスタートして10月受検でしたが、どうせなら6年生の3学期にやっておけば良かったと思いました。
中学生になると、やっぱり忙しいので。
漢字だけでも先取りしておけば、そこはやっぱり楽です。
寺子屋では中学生は漢検を受けさせているので、外部模試を受けても漢字だけは100%の達成率。
受験勉強の負担が少し減ったかなと思っています(^^
まとめ
陰山先生渾身の漢字ドリルは使いやすいです!
ちょっと改善して欲しい点もありますが、来年度からも全力で使い倒したいと思います(^^
ただし、漢検受検する人は、やっぱり協会のテキストが合格への近道かと思います。
それではハッピーなおうち学習を☆彡
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