国語の成績アップ?!天声人語を要約する方法(中級編)
初級では、本文の「無くても通じるところ」に線を引いて、消していく作業からスタートしました。
この時点では、本文からところどころ抜き出した、つぎはぎ状態の文章です。
次にここをスマートにしていきます。
過去記事 >>国語の成績アップ?!天声人語を要約する方法(初級編)
天声人語を短くまとめるコツ「主語・述語」
まず、子どもには「こんなに書き写すの面倒くさいよね~」と、長く書かないで済む方法がある!をアピール。
次に「『だれが』『どうした』に〇をつけてごらん」と促します。
消していない本文の中から、主語と述語を見つけて印をつけたら、これでまず1文が完成!
「短くなったね~」と書き写してもらいます。
まとめプリントを読み直し、「これはいつ?」「どこで?」と、ツッコミを入れます。
「本文無しで、プリントだけ読んでも話が伝わること」を目標にまとめているので、まとめた短文にツッコミを入れる形で質問すると、何が足りないか分かりやすいです。
だいたいお子さんは、抜き出して書いていくと、その前にある「いつ」の部分があいまいになってしまうので、読み直して確認してください。
書くのはぐちゃぐちゃで大丈夫。
途中で足したいところは、矢印など使って挿入し、消しゴムはなるべく使わずに進めましょう。
天声人語って例が多い!
だいたいどの文章も、例がでてきます。
昔の小説や文章などからの引用だったり、代表的な偉業を並べたり、前半では具体的なことを並べています。
例は全て省きます。
〇〇した、△△した…といくつか挙がっている場合、「つまり何をしたの?」と一言で言い換えさせます。
(私が好きなので、『ふくしま式国語』の要素も入ってます…)
そうすると、長々とした例の部分が一言で書けるので、非常に楽ちんです。
書きたくない子どもは、省略できるので喜んで考えます(笑)
天声人語は比喩が多い!注目していこう!
次に引っかかるのは、多用されている比喩です。
読解が苦手な子は、「~のような」と書いていても、読み飛ばしてしまうので混乱するようです。
まずは「まるで~」や、「~のような」と直喩が使われている部分は、印をつけていきましょう。
印をつけると、その部分は事実とは違うことが分かります。
すると、じゃあ事実はどうなの?と、事実部分を探す作業に入れます。
子どもが困るのは、一読して比喩だと分からない、暗喩のケースです。
特に政治的な話題では、どこまでが事実か知らないので、素直に読み過ぎてしまいます(^^;
そこはまだ次のステップだと考えて、まずは直接の比喩をうまく扱えるように、と思います。
天声人語って皮肉も多いよね
新聞コラムまとめをするにあたり、大手3社や地元地方紙など、しばらく読み比べてみました。
結論として、天声人語が一番読解の練習になります。
と言うのも、皮肉的な言い回しがダントツ多い!
他社のものは、もっとストレートで、良くも悪くも裏読みする必要が無いくらい、事実が淡々と書いてある印象。
地方紙にいたっては、「え?オチも何もない?」と手ごたえの無さにガッカリ。
国語の読解が苦手な子は、文章を文字通りにしか読めないので、書いていない部分を読み取る練習には、天声人語が一番!
皮肉的な表現は、子どもは気づけないので、書き上げたまとめ文を見ながら、「ここは逆の意味」と指摘する必要があります。
その際に、宝探しのようなゲーム感覚で、「今回は皮肉Getだぜ!」と作業の1つにしてあげると、スムーズでしょう。
指摘を重ねることで、子どもも慣れてきますよ~(^^
まとめ
天声人語をまとめる二歩目は、主語と述語で短文を作り直しましょう。
例の部分は、一言で言い換えます。
比喩の部分は印をつけて、事実を探す作業に入りましょう。
皮肉にはなかなか気づかないので、これは大人の仕事です。
指摘&解説を重ねていくと、自分でもそういう目が育ちますよ。
次回はラスト、上級編を書いてみたいと思います。
それでは、ハッピーなおうち学習を☆彡
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初めまして、家勉を中心に公立高校を目指している受験生の祖父です。
子供の読解力アップのために昨年12月から始めた天声人語要約に、この記事を参考にしております。
子供から『上級編』の記事も読みたいと言われましたが、上級編が見つかりません。
もし、配信されているようでしたら閲覧できる方法をご教示願います。
他の勉強法などの記事も参考にしております。 ありがとうございます。
松村拝
コメントありがとうございます。
更新がすっかり止まってしまっていたのと、この2年ほど「天声人語まとめ」に取り組んでいなかったので、上級編は投稿できていませんでした。
でも、興味を持って読んでくださっている方がいらっしゃるのと、ちょうどこの4月から、また教室の方でも復活させているので、私の復習も兼ねて記録していきますね(^^
どこにもお出かけできないGW中にでも…。
先にちょっと書いてしまうと、中級の内容を、本文とは違う自分の言葉に直して書きます。
抜き出しだけだと、ぎこちない文章になりがちです。
主語と述語を見つけたけど、「彼は」となっていたら、誰のことか名詞に置き換えて書きます。
そして、筆者の考えなのか、事実なのか、読み手に分かりやすく書くことも意識します。
公立高校入試は、基本的に学校の定期テストで90点以上取れる勉強をし、夏~秋以降過去問など入試問題にチャレンジしていくと、家勉でも十分対応できると思います。
(「公立入試」がレベル分けされていない地方ですが)
応援しています!