計算カードができない?遅い?家庭でのやり方ポイント
1年生の算数は、いよいよ計算カードが出てきましたね。
我が家は長女のときに、甘く見てあまり親が手をかけなかったら、数の感覚が育っていなくて、中3受験生の今、9年前の手抜きを非常に反省しております(;´・ω・)
寺子屋の小学生たちを見ていても、計算の得意不得意が、1年生の計算カードへの、親の手のかけ方から影響しているように感じています。
夏休みに毎日取り組む宿題が出ると思いますが、その取り組み方で今後の算数人生が変わると言っても過言じゃないので、ぜひ一緒に頑張りましょう(^^
あ、学校嫌いな次女ですが、相変わらず嫌いどころか、プールが始まってもっと嫌いになってます。
水泳カード忘れや、ハンコ忘れで入水できないのを良いことに、2回に1回は見学してる始末(*_*)
それも自分で「今日は入らへん」「今日は入ることにする」と決めているので、私は次女の自主性に任せてます。(先生から見たらダメ親…)
目次
計算カードの記録は大人が担当
まずは宿題で出ているカードの計測、ぜひ大人がはかってあげてください。
寺子屋の1年生は、20マス計算を自分で測るようにしていますが、スタートとストップが手間取るので、各2秒ずつくらいはカウントが進んでしまいます。
お友達同士で記録を見ることもあるので、ぜひ大人が計測して速い記録を書けるように協力してあげてくださいね。
その時に大人が「用意、スタート!」と言ってあげ、子どもに終了の合図の「ハイ!」を言ってもらうと、気分も引き締まり集中しやすいですよ。
計算カードは暗記しましょう
カードのゴールは、計算を暗記してしまうことです。
…こんなこと言うと「理解が大切」とか怒られそうですが(^^;
計算カードに載っているレベルの計算は、九九のようにさっと言えるようにしましょう。
一生の内、1年生の今しか、このレベルの計算は練習しません。
でも、このレベルの計算は、高学年での筆算や小数分数の計算でも、当たり前に出てきます。
例えば、「3+6」の計算が遅い子は、「0.3+0.6」が困難です。
かけ算・わり算の筆算で正解しない子は、かけ算・わり算はできているのに、たし算・ひき算部分で間違えるケースの方が多いことを、何年も小学生を見ている中で実感しています。
かけ算の筆算なのに、指でたし算するんです…。
2年生になってかけ算を習う場面では、「2×3」を「2+2+2」と分解したときに、足し算で時間がかかっていると、本題になかなか入れません。
計算カードの内容を、九九並みに暗記しておくことが、後々の計算をスムーズにします。
理解や理論については、計算カード以上の計算のときに練習してください。
ここではあくまでも、カードを使う場合のゴールです。
計算カードが速くならない場合
もちろん、毎日計測していても、速くならない日もあります。
そこで気をつけていただきたいのが、お子さんが時間がかかるカード。
大人が計測していたら、ちょっと手間取るカードがどれかもわかりますよね?
例えば「5+2=7」など、奇数と偶数がからむ計算は、上の学年になったときでも、間違え率が上がっています。
そのカードの計算を紙に書き出して貼ってあげてください。
個別に暗記してもらいます。
この個別に貼り出す方法は、佐藤亮子さんの著書の中でも書かれていました(^^
親が見ていればこそ、我が子への個別対応が可能です。
そしてその、ちょっと手間取る計算は、放っておくと中学生になっても響くので、早い内に親の手でつぶしてしまいましょう。(激しく反省中)
学校の合格タイムをクリアできないとき
学校によっては、「○分で合格!」など合格制のところもあると思います。
(我が子の学校はやっていないのですが、違う学校のお友達はこれで苦労しています)
親にしたら、理不尽に思うことも、めちゃくちゃあると思います。
お友達のママも、子どもが合格できないことで悩んでいます(^^;
「2分で合格なのに、2分3秒を切れない!3秒くらい良いじゃないか!」
はい、3秒ぐらい良いとは思います。
カードの計測は、手でカードをめくる時間がかかる分、器用さも要求されます。
計算の答えはさっと出てくるのに、カードをめくるのが遅い場合は、気にしないで大丈夫。
クリアできないことに納得しない場合は、リングから外してお家ではかってみる、プリントに書いて計算を計測してみるなど、自信を持てるように工夫をしてあげて下さい。
残り数秒の場合は、制限タイムをクリアしたことにしてあげるのも手です。
できた!と自信をつけると、次は自然とできるようになってしまうミラクルは、寺子屋の100マス計算でも多々ありますよ(^^
しかし、時間がかかっている部分が、計算だったら妥協は後々に響くでしょう。
その場合は、やはり練習あるのみ。
絶対にできます。
それを信じて、応援してあげるだけで、大丈夫です(^^
決して大人が「これくらいできれば良いんじゃない?」とか、「○分なんて無理。先生が意地悪だ」「速さに意味はない」など言って、お子さんの可能性にフタをしないでくださいね。
そのタイムが設定されているということは、過去にもクリアした人たちがたくさんいるということです。
大丈夫、このブログを読むくらい、お子さんの教育に熱心なご家庭のお子さんならば、必ずできるようになります!
家族の応援があれば、何でもできるのが1年生!
家族でチームになって、一緒に頑張って、一生モノの計算スピードを手に入れてくださいね。
明らかに時間がかかる場合
とは言え、時間がかかりすぎる場合は、計算以前に集中力が持ちません。
お友達の学校は、足し算ひき算のカードを合わせて、分厚い束にしていてビックリ。
5分以上かけてやり続けていました。
それも最初は7分くらいかかっていたそうです。
これ、お子さんによっては集中力が持ちません。
計算カードのゴールは計算を早くすることなので、イライラしたら余計に苦手になるでしょう。
その場合は、3分程度の内容に小分けして、その合計タイムで見るようにしてください。
その内に速くなってくるので、1回の枚数を増やしていけば大丈夫です。
ゴールは「全部やること」ではなく、計算が速くなることなので、できない場合は、障害となっていることを取り除く方向で取り組みましょう。
指を使って計算する場合
もし、指を使っていたら、まだまだ練習が必要です。
指を使う計算は、個別に覚えるように繰り返して練習しましょう。
例えば「8ー3」が覚えられないと分かっていたら、日常的に「8-3は?」と声をかけてあげて、すぐに答えが出たら勝ち!みたいなゲーム感覚で、遊んでみてください(^^
「1年生はまだ指を使っていても大丈夫」と一般的には言いますが、長い目で見ると、なるべく早い時期に卒業した方が、お子さんのためだと思います。
2年生以降では、担任の先生の指導も指まで行き届きません。
そのまま高学年まで指を使う習慣が取れにくくなります。
習慣って年が経つほど、取るのが難しいのは、大人の方なら身に染みていらっしゃるでしょう。
恐ろしい現実をお伝えしましょう。
寺子屋では計算が苦手な子も多いので、わり算のあまりの引き算を指で数えて計算する6年生が何人もいました。
もちろん、指を折って「1、2、3…」と数えた分、時間がかかります。
覚えていて一瞬で出てくる人と、問題を解くスピードが全く違います。
指を使わない練習を6年生でするくらいでしたが、今更やめられない状態だったので、恐らく一生指を使って計算すると思います。
(結局そういう方たちは、勉強自体をあきらめてしまわれて、残念ながら中学を機に寺子屋をやめてしまいました)
指を使っている場合、お子さんがいつ指を卒業するのか、ご家庭で責任もって見守る必要があります。
まとめ
お仕事や下のご兄弟のお世話、習い事などで、忙しいご家庭も多いと思います。
でも、ほんの5分やそこらの計算カード、頑張ってやった分のリターンは大きいです!
我が家も長女のときは、習い事が忙しくて省略してしまったり、「これくらいできるだろう」と甘くみていました。
「そこまでスピードを要求しなくても…」
「スピードより正確さでは?」
「覚えることより理解が大切でしょ?」
と思うのも、長女の時代に私自身が経験したので、非常にお気持ちわかります。
でも、9年後の今、心底反省しています( ;∀;)
ほんと、巻き戻せるならば、小1の計算カードをもっとじっくり見てあげたかった…。
と、自戒しつつ、次女のカードは(親が)頑張ってきちんと計測しています。
ネットでは「計算はゆっくりでも大丈夫」と書かれた情報もありますが、その後の経過が書かれていないので、ちょっと無責任では?とプンプンな私です。
小1の計算カードは侮っていてはいけません。
九九のように暗記するレベルで、言えるようにしていきましょう。
カードをめくるのが遅い人は、プリントにしてみたり、リングから外したり、計算だけのスピードも確認して自信を持ってくださいね。
指を使っている人は、6年生でも使う人にならないように、この夏休みに卒業してしまいましょう。
大丈夫、絶対にできるようになります。
お子さんの力を信じて、家族がチームとなって楽しみましょう(^^)/
それではハッピーなおうち学習を☆彡
応援が更新の励みです(^^
私も20までの足し算引き算と九九は丸暗記でいいと思います。
考えなくても条件反射で出てくるくらいまでやっておくと、そのあとが楽になります。
楽になるというより、むしろ、できていないとそのあとが大変になります。
学年が上がってもっと複雑な計算が必要になったときに、ワーキングメモリに余裕がなくなるイメージです。
そして計算カードは逆引きまでやっておくことをお勧めします。
逆引きは私が勝手に名付けたんですが、
例えば8を見たときに1+7、2+6、3+5、4+4が出てくる、
12を見たときに1×12、2×6、3×4が出てくる、みたいなことです。
これができていると、計算に苦手意識を持つ可能性はかなり低くなるんじゃないでしょうか。
コメント有難うございます。
上の子の頃はまだ「じっくり考える」ブームな時代だったのか、丸暗記って批判されていた記憶があるので、ご賛同いただけてほっとしました(^^;
>むしろ、できていないとそのあとが大変になります。
そう、本当に大変です(T_T)
学年が上がれば上がるほど、苦手意識も固くなってしまって、なかなか練習もできないですし。
逆引きについても、まさしくその通り!
私が書いていた、育てて欲しい「数字の感覚」の一部です。
ここまでできないと「計算の工夫」が全くできないので、ちょっとした応用問題や、複雑な数字の計算ではお手上げになってしまいます。
長女はこの反応が鈍いので因数分解など、約数がからむ問題でひらめかなかったり、分配法則を上手く使えずにゴリゴリに解いて時間が足りなくなっています…。
基本の計算は、考えないで反射で出てくるようにする必要があると思います。
って、記事に足りないところまで書いてくださって感謝感謝です。