やる気スイッチ?宿題を自分からやる子になる方法
寺子屋に来る子の多くは、学校の宿題でさえ後回しにして、イヤイヤしていた子ども達。
宿題を指示通りにすることが、非常に難しくて、しんどい思いもたくさんありました。
懇談をすると、「どうやったら自分から宿題をするんでしょう?」と、お母さん方が口をそろえて嘆かれるのも恒例。
それなのに、この3月の懇談では「言わなくても、自分でさっと宿題をするようになったんです」「放ったらかしなのに、コツコツ毎日宿題をしています」と、大絶賛のお母さん方。
最初は、宿題がちっとも正しくできない4年生でしたが、5年生の1年間の取り組みで、学校の宿題も、寺子屋の宿題も自分からさっと取り組めるようになりました。
そんな習慣づけのステップをご紹介します(^^
は~やっと懇談ラッシュも終わったので、またブログに復活できる…かな。
第一段階:できることをさせる
まずは、継続が目標です。
「これくらいならやっても良いかな」という、1日10分以内で収まる量しか出しません。
計算で5分くらい、漢字で5分くらい、たったこれだけです。
新しいこと、苦手なことには取り組みません。
既にできることを淡々と進める練習です。
その代わり、スケジューリングを重視し、『予定した日にやる』を評価しました。
締切に間に合えばOKではなく、決めた日にすることが大切です。
スケジューリングが守れない人には、毎回細かく、何が原因なんだろうとヒアリングします。
特に、日曜日に設定する人は、お出かけの日もあるから…と言うのですが、「お母さんの方が準備は遅いと思うよ。朝ごはんを食べる前にやってごらん」と声をかけたりしました。
これから出かける!と思うと、勉強する気にならないんですよね(笑)
内容は10分だけなので、「だまされたと思って1回やってみて」と送り出すと、「思ってたよりも早く終わった!」とご機嫌。
すぐ終わる…と大人は知っていても、子どもは経験しないと分からないので、「だまされたと思って」方式で、短時間でできることを体験してもらうのがポイントでした。
それを乗り越えると、どんな日でも10分を確保して勉強できるようになります。
スケジューリングは中学生活で必要になるので、そこへつながるように習慣づけています。
関連の過去記事もあります♪
中学生に便利な手帳術について書いています。
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第二段階:ちょっと頑張ればできることをさせる
学習へのハードルが下がったら、少しずつ「できなかったことが、できた!」を増やしていきます。
例えば、私は下記の過去記事でもご紹介した、『たったこれだけプリント』を授業でも取り入れています。
ページを指定して、まず家庭学習で予習してもらい、翌週に授業でテストという形式です。
お家では、解説ページを自分で読んでまとめて、問題ページを解いておきます。
間違えたら、間違えた理由も自分で考えて、本番で解けるようにしておきます。
これ、地元の小学生にはなかなかハードルが高い課題なんです。
自分で読んで理解することに慣れていないので、目を通すだけで精一杯。
間違えたところは赤で答えを写すことしかしたことが無いので、計算ですら解き直すことがありません。
これを、段階を経てチャレンジさせています。
まずは、「やってくる」が課題です。
最初はもちろん、さらっとしか解いて来ません。
それでもOK!
「今までより増えたけど、よく頑張った!」と褒めまくります。
もちろん、難しいだろうと思えるページは、前の週にちょっと解説をしたり練習をして、「できる」状態に作ってあげることも必要です。
「できそうだからやってみる」を用意してあげます。
スムーズに正解できる準備と、自分の実力で解いてエライ!という女優力が必要です。
この段階がスムーズになってくると、「せっかくやって来たのに、間違えるのは悔しいなぁ」と、次のステップへ進めていきます。
第三段階:して欲しいことをさせる
私は自律学習をゴールに設定しています。
自分で問題集を解いて、分からないところ、できないところをつぶしていく、そんな習慣をつけて欲しいと考えています。
ここまで来れば、後少し。
できないところを、自分でつぶすように促していきます。
家で解いて計算を間違えたなら、もう一度計算をやり直してみるのが次のステップだと伝えます。
本当はできるのに間違えたのかな?
それとも、理解していなくて間違えたのかな?と、区別をつけることも伝えます。
そうすると、「できない」→「できる」への感覚が育ってきます。
この段階で、既に学校の宿題は「すぐにやってしまおう」レベルになっています。
解けないような宿題は出ないので、スタートさえできれば機械的に終わる作業です。
まとめ
宿題をさっとするためには、家庭学習の習慣作りを始めましょう。
最初はできることを1日10分以内にしぼり、コツコツと継続することを重視します。
コツコツできるようになると、自信もついてくるので、ちょっと頑張る課題を入れていきます。
頑張る気持ちが育ってくると、「して欲しい課題」の出番。
その頃には、学校の宿題なんて簡単になっているでしょう。
ハッピーなおうち学習ライフを☆彡
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